アクサライ 四日目 【昨日のお話し】

みなさん、こんにちは。

それでは、昨日のお話を。

ハサン山へ向かうために、朝の八時に起き、ホテルで朝食を済ませオトガル(バス乗り場)へ向かう。しかし、ハサン山への村へ行くバスは11時までないとのこと。

夕方から、昨日知り合ったヤシンさんの家へ招待されていたので、時間の都合でハサン山は明日にしようと思ったが、ぎりぎりまで考えてやはり今日、ハサン山へ行く事にした。

11時にオトガルへ行くと、ちょうどバスが待機していたのでタイミング良く乗ることができた。がしかし、席が満席になるまで出発しないようで、結局出発したのは11時30分だった。中東での乗り合いタクシーでは、このような事は良くある。去年、ヨルダンでは満席になるまで二時間待ったこともあるぐらいだ。

アクサライの町からハサン山の麓にあるヘルバデレまではおよそ30km。バスでちょうど30分。さすがエンジンの積んでいる乗り物は早いね!

ヘルバデレへ到着して、帰りのアクサライへのバスの時間を尋ねると、15時に出発するとのことで、滞在できる時間は3時間しかなかった。なので、一時間ほど山を登って少し休憩してから下山することに。

村の人に道を聞きながら登って行く。人里離れた頃に、前方に怪しげな影が三匹見える・・・。こんな所で野犬に襲われたらひとたまりもない。念のために催涙スプレーは常備していたが少し怖いので、引き返そうとした。しかしカメラを望遠にして確認してみたら、牛だった・・・。

僕のことなんか気にせずに横を通り過ぎていく。
さらに、山中を登っていくとまた怪しげな影が・・・。次はロバだった。

そんなこともありながら、少し広めの空き地があったので、そこで少し休憩しハサン山を眺める。やはり形は富士山に似ている。今は夏を過ぎた後なので山肌が見えるだけだが、春先に行くと頂上付近は雪に覆われとても美しいようだ。

休憩した後に村へ向かっていると、木陰で食事している人達がいた。こちらに気づくと「こっちに来て一緒に食べようぜ!」と声をかけてきた。彼等は、送電線のメンテナンスをしている人達で、ちょうど昼休憩をしていた。パンとスイカをご馳走になり、お互いに記念写真を撮った。

彼等と別れ、村まで下りてくると、おじいさんに声をかけられチャイをご馳走になる。そして、おじいさんは一緒に座っていた若者に日本の事を説明していた。何故かはわからないが、このおじいさんは日本の事をよく知っているようだった。

そして、「バスの時間がそろそろだから行くね。そして、チャイをご馳走してくれてありがとう」と言って別れることに。

バス乗り場に付き出発を待っていると、まだ少し時間がかかるようで、ベンチで座っていると近くに座っていたおじさんにチャイをご馳走になった。

ほんとにみなさん、ありがとうございます。実は下山中にも木の実をいただいたり、ブドウをいただいたりしていたのです。

お腹も一杯だし、心も一杯!

そして、15時にバスに乗りアクサライの街へ戻った。すると、ちょうどヤシンさんから連絡が入り、ホテルまで車で迎えに来てくれた。ヤシンさんの家はホテルから車で五分と、わりかし近い場所にあった。

ヤシンさんの家に付くと、ヤシンさんの子供たちがお出迎えをしてくれた。ユーノス君とジェラル君。目がクリっとしていて、とても可愛らしい。あと生後七ヶ月の女の子のエスラムちゃんも後で紹介してくれた。

そして、部屋で子供達と一緒に遊んでいると、ヤシンさんのお兄さんのラマザンさん、妹のチーデムさん、弟のユルマズさんが帰ってきた。

そして、みんなと一緒に話をいろいろした。お兄さんのラマザンさんは思想家で、弟のユルマズさんは詩人【普段は役場で働いてる)。本も何冊か執筆していて何冊か見せてもらった。ユルマズさんはトルコでも賞を受賞している方だった。また、先日、ヤシンさんはレンタカーの手配の仕事をしていると紹介したけど、それは間違いでアパートを経営してる方だった。


ヤシンさんと長女のエースラムちゃん

なので、話しは宗教から思想など、とてもむつかしくなり、話に付いて行くのに精一杯だった。でも、ヤシンさんが翻訳しながら説明してくれたので、なんとか理解できた。(ような気がする・・・。)

そして、日本の事について話をした。

ヤシンさんは日本で働いていたが、ビザの問題でトルコへ送還され、あと三年間は日本へ入国できない。

お兄さんのラマザンさんも大の日本好きで過去に三回、日本を旅行している。また今度、日本に行きたいけど、最近の日本の入国審査が厳しくなって、観光で日本へ行っても入国できずに送還される事が増えているとのことで、問題なく入国できるか心配だと言っていた。

そして、日本で滞在していた時の写真を色々見せてもらった。彼等は本当に日本が大好きなようだ。喋っている時の笑顔を見れば、それが伝わってくる。

妹のチーデムさんは教師になるための勉強をしている。とても綺麗な人でしたよ!(写真はないですけど・・・。イスラム圏では、女性の写真を撮ることに配慮する必要があります。)

そして、ひと段落したあとにバイラムさんの手料理をご馳走に。内容は豆のスープとイワシの揚げた物、ポテト、チキン、サラダ。とても美味しかったです!


左から:ラマザンさんとユルマズさん

そして、最後にテプメズ(名前を間違ってたらすいません)が出てきた。これは、クルドの郷土料理でブドウから作った甘いハチミツのようなもの。パンに付けて食べると、とても美味しい!そして、またクルド料理の小麦をヨーグルトで混ぜ合わせ乾燥させた○○○(名前を忘れました)もご馳走になった。

そう、彼等もクルド人だったのだ。その流れで食後はクルド人について話しをしてくれた。

その後、僕の旅について話しすをすることに。そして、ディヤルバクルへ向かっているとの話しになると、みんなの様子に少し変化があった。

結論から言うと、「ディヤルバクルへは自転車で行かないでくれ」ということだった。

イスタンブールを、出発する前にも、このブログに投稿していたが、やはり今でもゲリラが活動しており非常に危険な状態で、あの地域を一人で自転車移動するのは、あまりにも無謀すぎるようだ。

ラマザンさんは「僕達と君はもう家族なんだよ。僕達はもう兄弟なんだ。お願いだからあの地域を一人で自転車で行くのは辞めて欲しいんだ。お願いだから頼むよ。」と涙ぐみながら説得してくれた。
彼の優しさに感激して、「ありがとう。」と返すのが精一杯だった。

南東部に関しては、もともと情勢次第でルート変更することも考えていた。それに、以前から少しなにか良くない胸騒ぎも感じている。それに、こんなにも親切に優しく僕の事を受け入れてくれている彼等の忠告を無視して危険な地域に足を踏み入れる事はできないよね・・・。

しかし、南東部を通過するにあたってのルート変更というものは、実質的に難しく、それはつまり自転車ではなくバスで移動するということになる。

自転車での移動にどこまでこだわる必要があるのだろうか。ルート変更も含めて少し考えることにする。

話しが少しそれたの戻しましょう。

それから、食後にチャイを飲みながら、またトルコや日本についての話しをして、気付けばもう夜の10時近くになっていた。そろそろホテルに帰る時間だねとお別れする事に。

みんなが、「もうここは君の家なんだから何時でも来てくれてもいいんだよ。それが、明日でも来年でも、何時でもだ!」と言ってくれる。「僕はとても幸せですよ」と返すと「私達もとても幸せだよ」と返してくれた。

ここアクサライで、また新しいトルコの家族ができました。ディヤルバクルニに到着して、イスタンブールに変えるときに、また、アクサライに寄りたいなと思う。

こちらはまだ昼を過ぎたころ。時間を掛けてルート変更や今後のことについて少し考えようかな。

ではみなさん、ごきげんやう。

8 thoughts on “アクサライ 四日目 【昨日のお話し】

  1. tama

    いいですね、牛やロバが放牧されている風景って。
    みなみえさんの旅行記を読んでいると、トルコの人たちの情の深さが良く伝わって来て、こちらも胸が熱くなります。
    アクサライの新しい家族との出逢いも、そして彼らの説得も、きっと意味のあることなのでしょうね。

  2. ハコにゃん

    いやいや〜トルコの人達は、いろいろ声をかけて下さったり、
    ご馳走して下さったりと、気さくで親切な方が多いのですね〜
    人の温かさを感じます☆
    みなみえさんがトルコ大好きなのがよく分かります!!

    ディヤルバクルは地元の人が忠告する程、危険なんですね。
    そんな情勢ならば、私はバス移動の旅に問題ナッシングやと思います。
    みなみえさん自身が、大好きなトルコで安全で楽しく旅ができるよう
    応援しちょります☆★☆

  3. Coco

    実は心配していたんですよね。トルコ人の主人からも危険だと聞いていたので。。バス移動と聞いて安心しました。

  4. madamkase

    みなみえ君、
    アクサライでヤーシン一家と知り合えてよかった
    ですね。
    パンにつけたものは、ペクメズと言います。
    葡萄とか杏を煮詰めて作るのですが、中にはバラの
    花によく似た花で赤い実のなる「クシュブルヌ」と
    いうものでも作られます。これはローズヒップです。

    ディヤルバクルでもその北70キロのディジュレ
    (Dicle)でも、昨日暴動があり警察が介入して、
    騒ぎになりましたが、進路変更はもう少し情報収集
    してから慎重に決めても遅くないでしょう。

    アルマン・テレビジョン(ドイツ)のディヤルバクル
    支局の特派カメラマン、メイセル・トゥンジャイ氏は、
    私が現況を質問したら、危険はない、と言っています。
    日本人自転車青年のディヤルバクル入りを少し前から
    撮影し、歓迎番組を作りたいので連絡して欲しい、と
    言っていますがどうですか。

  5. maa

    Merhaba!はじめまして。
    トルコでたくさんの風景や人との出会いに恵まれている様子を毎日楽しみに読ませていただいている、トルコ大好きオバサンです。
    葡萄の糖蜜は「ペキメズ」だと思います
    葡萄ジュースを煮詰めて作る蜂蜜状の保存食のようなもので、私もトルコで食べました。
    私が行った頃は南東部も、PKKの活動が一時縮小されかなり平穏になっていたのでほとんど危険のない時期でしたがまた活発化して来て、このところニュースを聞くようになりましたから、充分気をつけてくださいね。
    でもアダナもアンタクヤもシャンルウルファも、そしてディヤルバクルも何度でも行きたい良い街で、私も大好きです。

  6. けいしのすけ

    動物!動物!
    ゆっくりブログ見たいんだが今仕事が超忙しいだ。。みなみえが羨まし~!
    とりあえず赤さんかわいいよ赤さん(・∀・)

  7. のぶえ

    素敵な出会いがありましたね。
    ヤシンさんご家族の、涙ながらの説得・・・
    ここまでminamieさんの事を思ってくれるなんて、嬉しいですね。
    エピソードを伺っているだけで、涙が出そうでしたよ。
    きっと、出会うべくして出逢った方達なのでしょうね。

    羊じゃなくて、牛なんですね。カラーが可愛い。
    牛に続き、ロバですか。
    のどかな風景に、心癒されますね〜。

    今後のルートについては、情報収集と熟考を!

  8. みなみえ

    >tamaさん
    そう言って頂けるとこちらも嬉しいですね!
    これからも頑張ってまいります!

    >ハコにゃんさん
    久しぶり!ほんと、みんな温かいんですよ!
    無理しないようにしますね!けど、ここまでくれば最後まで自転車でいきたいとう気持ちもあるんだけどね。

    >cocoさん
    そうなんですよね。
    また、情勢を確認して進んていきますね。

    >madamkaseさん
    そうですね!また情勢を確認して予定を決めいきますね。
    テレビ局から!ビックリです!
    詳しくは、またメールしますね!
    ペキメズは杏も入ってるんですね。パンと食べると美味しいんですよね。

    >maaさん
    はじめまして!
    ペキメズ!とても美味しいんですよね!
    この前、ネブシェヒルのバザールで売ってたんですけど、スーパーで瓶詰で売ってればお土産で買いたいかも。

    >けいしのすけ
    おっす!
    こっちの子供達は可愛いですよー!

    >のぶえさん
    この牛さんたち、カラーリングが変わってますよね。
    僕もはじめは羊かと思いましたよ。

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